過去の新聞記事
ふくおか教育を考える会
福岡では、ベビーブーム生まれの子どもたちが高校入学を迎えた折、私立高校に頼って乗り切った経緯から、1970年代、他県にくらべて公立普通高校が少なく、特に福岡市周辺では四人に一人しか入れない状況でした。
実に半数以上の子どもが私立高校に通っており、その授業料は、公立高校と比較し10倍もの差がありました。
受験競争は通学区拡大でいっそう激化し、中学校生活を歪めるだけでなく、小学校まで影響が及んできました。
高校入試に疑問を持った南区の母親たちが、高校や中学の教師を招いて実態を学びはじめました。
現実を知れば知るほど黙っていられなくなり、1973年9月1日、「高校入試を考える会」を設立しました。
学校の様子が知りたい、子育ての勉強がしたいなど「わが子のために」と考えて運動に係わった母親は、学ぶ中で視野が広がります。
「すべての子どもがすこやかに育たなければ、わが子もすこやかに育たない」
私たちの願い、会の目的である「どの子にもゆきとどいた教育を」は子どもの権利です。これを保障するために、議会や行政へ請願や陳情を繰り返し行っています。
同じ願いを持って集った会は思想信条を超えて、特定の政党や組織に依存せず超党派で行動してきました。また、福岡市内4つの会は「ふくおか子育て・教育のネットワーク」で他団体と共に、少人数学級の実施や情緒学級設置など身近な自治体への働きかけをしています。
支援の会、不登校の親の会、サークル会や学習を通じて「語る」「手をつなぎ支えあう」「学ぶ」「行動する」活動が続いています。
会のあゆみ
1973年 高校入試を考える会発足(南区)
1976年 高校入試を考える福岡連絡協議会結成
1977年 西部・東部・中部高校入試を考える会発足
1981年 ふくおか教育を考える会協議会に名称変更
1983年 ちくし教育を考える会発足
1985年 宗像・粕屋教育を考える会発足
私たちの思い
●ビジョン
どの子にもゆきとどいた教育を
●ミッション
教育環境づくり 保護者の話を聴く
●アクション
学習会・署名活動・議員、教育委員会との面談
大講演会・教育懇談会
不登校、支援を必要とする子の親の会
子どもと一緒に活動する